1/144の空母製作 CVN-65 Enterprise フライトデッキ編
1/144の空母ちぅてもレベルトムのベース用・・・デッキのホンの一部しか作らん訳ですが(^^)
F-14は憧れのウルフパック!VF-1で作るのでやっぱ空母はエンプラだよなぁと思いつつ・・・
中坊の頃はトムの箱絵と言えばVF-1だったので、当時あまり興味無かったのですが、トム引退後にハイビジ塗装を改めて見回すとこれが一番カコイイ・・・と思います(^^)
・・・で、展示ベース。
空母と言えばデッキ全面に規則的に並んでるパッドアイが気になります。
甲板に点々と見える機体拘束用のチェーンを引っ掛けるフックですが、以前F-18やトムとセットで販売されていたドラゴンのカタパルトデッキ付きキットにもコイツが表現されています。
ただ、実物は画像の様に5本のバーが放射状に出ているのですが、ドラゴンのモールドは十字型の4本なのでちょとイメージが違います・・・
今回はオーバースケール覚悟の上で、なんとか5本の星形を再現したいと試行錯誤してみました。
結構目に付くトコですしね(^^)
まずは原型・・・
0.14mmのプラ板を星形に接着して型取り複製を試みます。
ドラゴンのキットのモールドはやや大きめにも感じますが直径約2mm、と言う事で一旦大きめに作ってから2mmの真鍮パイプに入る大きさにカットする事にしました。
↑要らないプラ材の上で接着するの図・・・(^^)
細かいのでこうでもしないと組み立てられません。
パイプに嵌まる様にカットし、パイプ内に瞬椄で付けて原型とします。
ホントはシリコンで型取ればベストなのですが、ちまちまキャスト流して複製してられるかい!と思い粘度にスタンプして瞬椄を流し込む作戦にしてみます。
右のピンセットに嵌まってるのがスタンプ用の原型、その下が保育粘土に型押しした物、左が固まった後で粘土から剥がしてガンメタで塗装した複製品です。
こいつを切り取って甲板に2mmの穴を開けて埋め込む算段でしたが、ま〜思った通り出来不出来が激しく、歩留まり悪いのでひとまずくじけました。
想定しているベースの大きさから算出すると200個近くパッドアイが必要になるので・・・ねぇ (j_j)
次の手はヒートペン!
これは去年mixiのヒートペンコミュ見て衝動買いしたのですが、どうも上手く使いこなせず、と言うか新しい工法を試す勇気が無かったのでお蔵入りしていた物です。
極細のニードルでスジ彫り加工や、薄刃のカッターを束ねたコテ先でヘアライン加工も出来るのですが、温度の調整や使い方には多少慣れが必要です。
モールド用のコテ先には真鍮線や銅線が使えるのですが銅線等はカッターで削れる程柔らかいので加工しやすく、しかも加熱してもコテ先としての強度は充分ですので、今回は銅線を加工してコテ先とし、スタンプ式モールド加工を試す事にしました。
・・・と言う事で、銅線の加工方法
雌型なのでフックの部分は何かで溝を切らねばなりません。
何度か試行錯誤の末に、銅線の中心に0.6mmで穴を開け、そこから放射状にエッチングノコで切れ目を入れてコテ先とします。
さすがに手でノコを動かすと引っかかったり曲がったりするのでリューター+エッチング丸ノコで切ってます。
失敗したら切り落として再度挑戦・・・3回目でなんとか使えそうな物が出来ました。
ヒートペンに加えているのが加工した銅線です。
規定(3mm?)より細い銅線なのでスペーサー代わりに余分な銅線を挟んで固定しています。
銅線先端は画像では良く見えないかもしれませんが、下の方に写ってるプラ棒が試しに型押ししてスミ入れした物です。
やってみて解りましたがヒートペンによる熱加工だと、ちょうどコテ先の周囲が環状に盛り上がるので中々良い具合かなと(^^)
ベースの全体形の下描きは色々な資料を見ながらIllustratorで作図し、ベースのトリミングや角度、大きさを決める検討材料としました。
枠に対して殆どの構成要素が斜めになるので、ガイドになる下描きがあれば後が楽になります。
最初はプリントアウトしてトレース・・・と考えましたが、結構要素が多い事ので面度臭い、いっそ全面デカールに刷って貼ろうか?と迷っていましたが、某巨大掲示板の情報で手持ちのプリンタで厚紙(=プラ板)に印刷出来る裏技があると知ったのでこの機に試してみる事にしました。
エプソンのPX-G930と言う数年前のインクジェット機でCDに直接刷れる奴なのですが、ドライバの設定を書き出せば1~2mm位の板なら手差しで印刷出来る様です。
IllustratorデータをPhotoshopで彩色して調整後、A-4のボール紙にデカール用の下地スプレーを吹いた0.5mmプラ板を貼り、印刷してみたのが上の図。
あわよくばそのままクリア吹いて完成・・・とも思いましたがやはり滲む部分もあり印刷の品質はデカールより劣りますので素直に下描きとして使う事に・・・
急いだのでストライプ関係もちょと太すぎました。
インクジェット印刷ではこの後のウェザリングやマスキングに耐えられそうに無いので、ヒートペンでパッドアイをモールドし、目地をスジ彫って切り離すべき所はカットした後で印刷を剥離します。
なんか無駄だけど下描きと割切って処理するです。
パッドアイのモールド作業は1個5秒程度、200個終えるのに30分も掛かりませんでした・・・方法としては正解?かもです。
で、これだけ大きいと拭き取るのも大変・・・なので、表面にティッシュを敷いきシンナーをしみ込ませ数分置いた後に剥がした所、比較的きれいに剥がせました。
様子を見ながら刷毛で擦りつつ、デカールの下地材も取れる様に剥離します。
モールドの奥に溜まった箇所は先細はブラシでチマチマと・・・
スミ入れ効果もあってまぁまぁの雰囲気になったと思います。
プラ板の表面は印刷前にラッカーシンナーを付けたボカシ刷毛で叩き、滑り止め風に表面を荒らしてあります。
この後の塗装&ウェザリングが楽しみなトコロです(^^)
あとで気付いたけどデッキの目地割りがどうも違うみたい・・・と言うかエンタープライズの目地割りがはっきり確認出来る資料が見つかりませんでした。
ま〜手遅れに付きこのままとします(j_j)
公開日時: 2009年2月24日
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