Postscript あとがき〜マメ知識と今後の果てしない道のり・・・
2008/10/22 01:04:51
ディオラマ完成ついでに実機について聞きかじりを少々・・・
なにせロケット初心者につき、イロイロ調べながら作ってるから解ったコトは発表しとかないと(笑)
取りあえずこのFreedom 7号が行った弾道飛行について・・・
ちなみに7番目だからじゃなくて7人の宇宙飛行士にちなんでマーキュリー計画のカプセルにはリバティーベル7とかフレンドシップ7など、全部末尾に7が付きます。
1961年5月5日 アラン・シェパードの乗ったカプセルは最高高度187kmに到達し、480kmの距離を15分28秒で飛行しましたが、ソ連がそれより23日も前にガガーリンの乗ったボストークで人類初の地球周回飛行を成功させた事実を考えれば、当時のアメリカは宇宙開発でソ連にかなり遅れを取っていた訳です。
ちなみにレッドストーンロケットでは周回飛行可能な速度が出せず、当初は爆発ばかりしていたアトラスロケットで漸く地球周回に成功したのはソ連から3ヶ月遅れの7月21日の事でした。
ソ連に先を越されてアセった事もあるでしょうが、弾道飛行とは言えアメリカ人初の宇宙飛行をマーキュリーとX-15が争っていた時代ですから、開発にもかなり無理が有ったのでは?と考えます。
ところで、480kmの距離を15分で飛んだって事は平均時速にすると1920km/h?・・・ン?マッハ2にも届かないのか?
記録を調べてみるとFreedom7の最高速度は2.295km/s、秒速なので時速に直すと8262km/h、マッハで言うと約M6.7になりX-15の最高速度記録とあまり変わらない・・・つか計算間違ってたら勘弁ね(笑)
次に高度187kmてのがどれくらいの高さか? ってのがど〜もピンと来なかったのでIllustratorで図を描いてみました。
高度100kmあたりが宇宙との境界とされているので、Freedom7は高度的には充分クリアしてるワケですが、地球の輪郭線を見るとほとんど直線に近く、これ位の高度からじゃ地球は丸く見えないであろう事が想像できます。
え〜、最近も〜ひとつ驚いた事・・・
皆さんぜひ地球儀で100km(東京-沼津間くらい?)を測り、その距離をそのまま地表から垂直に立ててみて下さい・・・そこから上が宇宙と言われているエリアになりますが、実際試してみるとびっくりするくらい地表に近く無いですか?(^^)
私たちがいくら飛行機で高空を飛べるといっても、地球儀を見下ろす神の目で見たら、ほんの地球の薄皮程度の圏内でバランスを保って生活しているワケで、それを実感するとゾッとするくらい怖くなりますよ(^^)
エベレスト頂上に登ろうがSR-71で超高高度を飛行しようが、宇宙からみたら地べた這いつくばってるのと見分け付かない感じですから・・・
ちなみに大気圏と言うとこの地表から100kmまでの範囲と思われがちですが、正確には熱圏と呼ばれる高度800kmまで大気圏に含まれるそうです。
スペースシャトルなどが大気圏に再突入と言う言い方は正確には誤りで、高度200〜600km程度を周回する普通のシャトルミッションでは大気圏から出てもいないという事になります(^^)
ま〜Wikiからパクった様な話はこれくらいにして、最近再販になったアオシマのサターンVを先月買って来ました。
も〜スケール的にもハンパみたいだし、貴重な整備塔付きモデルだしで早速無塗装でパチ組したんです。
で、レッドストーンと記念撮影しました。
一応スケール確認しようと思って計ったのですが、全長から割り出すと1/650位でしょうか?
プロポーションも胴体が一回り細くてあまり似ていませんが、一応ロケット各段やアポロ宇宙船の分離は出来る様になってます。
将来1/144のサターンを整備塔付きで製作・・・なんて夢見てるワタシとしては144スケールのサターンがどれくらいの大きさになるかこの機に把握しとこうかなんて気になりまして・・・
1/144のキットならモノとエアのキットも出ていて、にわかロケットマニアとしては両方共ヤフオクで入手済みなんですが、貴重なキット故にさすがにパチ組みする甲斐性は無く、替わりに1/144スケールのトイが売られていたので買ってみました。
トイとは言えロケット各段の分離はもちろん、司令船と月着陸船も収納/分離が可能な上に、カウントダウンとリフトオフのサウンドギミックまで付いています。
コレがどれくらいの大きさかと言うと・・・
まずはアポロと比べて見て下さい。
マーキュリーはかなり窮屈な1人乗りに対し、アポロは3人が比較的ゆったり乗れる位大きくなっていますね。
ミッションが終わって地上に戻ってこられるのはこのカプセルのみ、後の部分は使い終わる度に月や宇宙にぜ〜んぶ捨てて来る訳ですから、お土産拾って廻りたいくらいのモンですが(笑)
打ち上げ時はどれくらい大きいかと言うと・・・
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ホラ、こんなに馬鹿デカいんスよ・・・ねぇ?
右下に小さく写ってるのが今回のディオラマです念為。
知識として知ってても実際に大きさを比べると、ちょっと信じられない位デカイです。
サターンVロケットは大体直径が10m、全長110mですからB747より40m近く長い訳で、そんなモノが垂直に離陸した上に月まで行ってしまうとは、そりゃ〜”アポロは月へは行ってない論”を信じちゃう阿呆も続出する訳ですね(笑)
ロケットは質量のほぼ9割が燃料だそうですが、帰還カプセルの他に司令船も月着陸船も全部まとめて1回で打ち上げる豪勢なシステム・・・効率やデメリットは勿論トコトン考慮された筈ですが、当時のアメリカ国民の熱狂はもの凄かった事でしょうね。
当時ライバルのソ連は同じく月への有人飛行を計画しており、サターンよりさらにデカいN-1という化物ロケットを開発しましたが、打ち上げは成功しませんでした。
どちらも1/144ならばギリギリ製作可能な大きさ・・・死ぬまでにこの2機を発射台込みで作り、並べて見たいモノです。
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